ビリヤードとは - ウィキペディアによるビリヤードの説明

1.概要

ビリヤードとは、ラシャと呼ばれる布を張ったスレートのテーブル上で「キュー」と呼ばれる棒を使い、静止している球を撞き、別の球に衝突させてそれらの球が起こすアクショ ンを自分の思い通りにコントロールしようとすることを目的とした競技である。他の多くの球技と 異なる点は、体力の優劣、年齢によって勝敗が左右される要素が少ないことであり、そのため子供から年配者まで幅広い年齢層のプレイヤーが楽しむことができる。また各プレイヤーの実力に合わせて適切なハンデを振ることにより、初級者からプロまでが同じテーブルで直接対戦することができる。

ビリヤードは常に一人でテーブルへ向かってプレイを行い、静止した球を撞き、対戦相手と直接球を撞き合うことはないため、ショットの成否は全て自らのプレイによる結果となる。また、体格や体力において優れていれば必ず勝てるとは言えず、技術の熟練度やプレッシャーに負けない精神力、集中力を備えているほうがよい結果を残すことが多い。技術の緻密さ、ゲームを有利に進めるための戦術を競う競技であることから、メンタルスポーツのひとつとされる。

2.ビリヤードの分類

ビリヤードは使用するテーブルの形状によって大きくキャロム競技とポケット競技に分けられ、それぞれによって使用する道具等が若干異なる。主にイギリスを 中心とした旧英連邦諸国において人気が高い競技のスヌーカーもテーブルにポケットがあり、ポケット競技に含められることもあるが、テーブル表面積が2倍近くあり、 使用するボールが小さく、目の付いたラシャによりボールが自然とカーブするなど競技特性が異なること、ボールをポケットへ落とすことだけではなく、相手に ボールを落とすチャンスを与えないセーフティープレーにより相手のファールを誘って点数を得ることも重要な戦略となっているなど、そのゲーム性は大きく異 なるためポケット・ビリヤードとは別競技として扱われる場合が多い。

大台にはヒーターが内蔵されており常時保温されている。これはラシャを湿気から守りコンディションを一定に保つためである。ラシャは湿気が少なく乾燥しているほどボールが転がる距離が長くなるため、スリークッションなどで用いる重量のある手球を安定して長い距離走らせる必要が多い競技では外気に影響されないよう、ヒーターによる温度コントロールが必要となる。

2.1 キャロム・ビリヤード

キャロム・ビリヤード(俗にキャロム)はビリヤード競技のひとつ。手球を撞きワンショットで手球を2つ以上の異なる的球に当てるキャ ロム・ショット(英:キャノン・ショット)を行うことを競技の目的としている。キャロム・ショットが成立した場合は得点となり、競技者は続けて撞 く事ができる。

キャロム・ゲームは白球2つと赤球1つ(競技によっては2つ)を用い、2人で行うものが多い。白球は競技者がそれぞれの球を自分の手球として保持し、他方の手球を的球として用いることができる。競技者が撞くことのできる手球はゲーム終了まで変更できない。ふたつの手球は同色・同型であり、区別がつかなくなる場合もあるため、将棋に おける玉将のように一方の白球に小さな黒丸或いは黒い点を2つ付けた「黒球」(俗称)を用いていたが、日本ビリヤード協会が制定した統一ルールでは、一方の手球は黄色く着色されたものを利用するように明記された。

キャロム・ショットが成立するまでに必要な条件を設ける事で競技にはバリエーションがあり、それぞれの競技ごとに難易度が異なっている。四つ球ボークラインカードル)、スリークッションが公式競技としては有名。またバンドゲーム(ワンクッション)もJPBFなどで公式試合が行われ ている。

キャロム・ビリヤードを行うテーブルはキャロム・テーブルと呼ばれ、球を落とすためのポケットはなく、四方が完全にクッションで囲わ れている。キャロム・テーブルには競技別にいくつかのサイズが存在する。

2.2 ポケットビリヤード

ポケット・テーブルを使って行う競技をポケット・ビリヤードと呼び、様々な競技ルールがある。手球をキューで撞き、競技ごとに定められたルールに従って的球に衝突させポケットに落としていく。また、手球はポケットに落としてはならないという点が各競技の基本ルールである。2008 年現在、プロトーナメントで利用されるテーブルは9フィートが公式サイズと なっている。


ポケットの形状は競技や国によりよって異なることがあり、ロシアン・ピラミッドで利用されるテーブルのポケットは逆ハの字、中国のポケットテーブルはスヌーカーのようにカーブ状になっているものが存在している。

公式競技としては、ナインボールエイトボールローテーション・ゲームストレートプール(14-1、フォーティーン・ワン)、ワンポケット・ゲーム等が有名である。また、一人でも行えるゲームとしてボウリングと同じ採点方式をポケットビリヤードに応用したボウラードJPBAのプロテストに採用されている)等がある

2.3 アーティスティックビリヤード

アーティスティック・ビリヤードはビリヤード競技のひとつ。俗に曲球、トリックショットとも呼ばれる。ポケット・テーブル(ここではスヌーカー・テーブルも含む)で行われるものと、キャロム・テーブルで行われるものがある。JPBFではアーティスティック・ビリヤード選手権を開催している。

ポケット・テーブルで行われるものは複数の的球を定位置に置き、ワンショットで全ての的球をポケット・インさせるというものが多く、的球を決まった位置に置くことからセットボールと呼ばれる。日本ではこの分野においては木村義一プロなどが有名である。

日本ではTV番組「新春かくし芸大会」において堺正章(2004年)、恵俊彰(2007年)などがプロより技術指導を受けて挑戦したこともある。

キャロム・テーブルで行われるものは決まった位置に2個の的球と1個の手球を置き、マッセや「切り押し」「切り引き」と呼ばれる、他の競技よりも手球に鋭い回転を賭けるショットを多く用いて全ての的球に手球を当てることを目的とする。配置によって難易度が変わり、その難易度によって5-10点の得点 が与えられる。日本ビリヤード協会(NBA)のキャロムビリヤード競技規定によると、一つの配置を規定条件と呼び、複数の規定で得た合計得点によって勝敗が判定される。一つの規定においてプレイヤーは3回の連続した試技が許され、一度成功するとその規定の得点が与えられる。

3. 外部リンク

PSU_Enviromental2
Patronised by the King of Siam
|URBEX| Ex Casa del Sindaco (PreSet)
|URBEX| Ex Casa del Sindaco (PreSet)
|URBEX| Ex Casa del Sindaco (PreSet)
|URBEX| Ex Casa del Sindaco (PreSet)
|URBEX| Ex Casa del Sindaco (PreSet)
|URBEX| Ex Casa del Sindaco (PreSet)
|URBEX| Ex Casa del Sindaco (PreSet)
|URBEX| Ex Casa del Sindaco (PreSet)
|URBEX| Ex Casa del Sindaco (PreSet)
|URBEX| Ex Casa del Sindaco (PreSet)
img515
|URBEX| Ex Casa del Sindaco (PreSet)